イスタンブール ~ カラカス/ターキッシュエアラインズ(TK0223)エコノミークラス

フライト

日本から南米までの約2日かけての大移動は、いよいよ最終局面のイスタンブールからカラカスまでのフライトの搭乗を迎える。大阪~イスタンブール間と同様に、ターキッシュエアラインズのエコノミークラスを利用。他の乗客の思わぬトラブルに遭遇するなど、最後の最後まで気の抜けない移動となった話。

書類のチェックが超厳重なベネズエラ行き便

今回のフライトはトルコ・イスタンブールを午前2時5分発、ベネズエラ・カラカスには午前8時25分着の所要時間13時間20分。使用機材はボーイング787-9

ここまでの道のりはまずは大阪からイスタンブールまでの便

トルコ・イスタンブールでの乗り継ぎ待ち約22時間をホテルステイで過ごす。

そして、いよいよ約2日に渡る移動の最後のフライト。出発時刻の1時間前に搭乗手続きがスタート。とは言っても、まずは搭乗口の待合スペースにたどり着くまでに、係員による書類のチェックを通過しなければならない。ベネズエラへの渡航目的、滞在記期間等々、質問が交わされ、それを証明するための書類を乗客が提示して、係員がOKとみなせば、待合スペースに通してくれる模様。

書類のチェックで混雑する搭乗口

今回は、すでにベネズエラでのビザと身分証明書を保持していたので、このチェックはすんなりとくぐり抜けることができた。イスタンブールから乗り継ぎでカラカスに向かう乗客もいるので、この搭乗間際にチェックせざるを得ないのだろうが、それにしてもこうしたコントロールに少々疲れさせられるのが実情。

混雑する搭乗口のカオス状態からいち早く抜け出すべく、スターアライアンスゴールドの優先搭乗の特権を利用。しかし、搭乗ブリッジがなくバスで飛行機まで移動。外は冬の気温。吹き付ける風の冷たさが体に堪える。

タラップから搭乗

エコノミー席は3-3-3席の配列で、搭乗率は80 – 90%といったところ。

出発直前まで空席だった隣の座席

出発直前まで隣の2席が空席だったので、これはもしやこの3列を独占して長時間フライトを横になって過ごせるのではないかと期待が高まる。しかし、またもやどうしてそんな出発直前に!というタイミングで、乗客が現れ、窓際の席が埋まる。残念。

ほとんどの乗客が搭乗したにも関わらず、飛行機の扉が閉まらず、その間も冷たい外気が機内に流れ込んでくるので、寒さから逃れられない。

なかなか出発できない状態が続く機内の様子

出発時刻を過ぎても扉が閉まらず、離陸する気配がまったく無し。一体何が起きたのだろうか。どうやら、搭乗予定の乗客の1人がパスポートが手元にないために搭乗できないという。付き添いの家族の1人がそのパスポートを持っていたことが判明し、パスポートが機内にあるので、家族を搭乗させて欲しいと交渉が続いているようだ。

不運にも、今回の便は搭乗ブリッジではなく、搭乗口からバスで移動してきたため、はいそれと空港内でパスポートなしで待つ家族を迎え入れることができないのだろう。

その乗客が乗ってきた気配もなく、飛行機の扉が無残にも閉まる。その乗客の方はパスポートが手元にない状態で、搭乗口からどのように次の目的地・カラカスまで移動できるのだろうか。他人事とは言え、解決策がすぐに思いつかないので、その行方がおもんぱかられる。

この問題によって出発自体も遅れ、2時19分にプッシュバックが始まり、2時35分に離陸。離陸後、時差ボケのせいか、深夜便のせいか、いつものように眠りに落ちてしまう。

お粥の機内食が絶品

1回目の機内食サービス パスタをチョイス

離陸から1時間ほどして1回目の機内食サービスがスタート。睡眠中だったのだが、機内に漂う食事の匂いに目が覚める。機内食をパスすることも考えたが、ターキッシュエアラインズの機内食、しかも、そのお膝元のイスタンブール発の便となると、ケータリングサービスの質にも期待が高まる。ということで、それほどお腹は空いていなかったが、機内食をいただこう。

選択肢はパスタかミートボール。さすがに後者は胃に重いので、前者のパスタ。おそらく、この機内食は以前にも頂いたことがあったと記憶しているが、いつも通り、機内食のパスタとは言え、茹ですぎてぶよぶよしていることもなく、アルデンテとはいかないまでも、パスタのなかなかのゆで加減とトマトのソースがうまく絡み合っている。サイドディッシュのフムスと思われるペーストも、腹持ちにはいいが、油っ気はまったくないのでこの時間帯の機内食にはもってこい。さらに、ホワイトチョコレートのムースは絶品。これだけ、もう一皿おかわりが欲しかったくらい。

2回目の機内食はお粥

到着まで2時間ほどの残したところで、2回目の機内食サービスが始まる。選択肢はオムレツかお粥。オムレツは以前に頂いたことがあったので、食べたことのないお粥にチャレンジしてみたかったが、キャビンアテンドの方から希望を尋ねられずに、機内食トレイを手渡される。

幸い、お粥の機内食だったのでラッキー。予想するに、オムレツの機内食の方が人気で、前方の客席に配膳する段階で、オムレツがはけてしまい、お粥しか残っていなかったのだろう。

アジアの朝食用のお粥を想像していたが、搭乗している便は、ラテンアメリカに向かうフライト。ということで、ラテンアメリカで食べられるアロスコンレイチェと呼ばれる食べ物に近い印象。

よって、お粥は甘さがあり、お米の柔らかい食感とドライフルーツの食感のミックスが楽しめる。チーズセレクションに、ホームメイドのヨーグルトの味は言及するまでもなく素晴らしいクオリティ。甘さのあるお粥に好みは分かれるだろが、個人的にはこの2回目のお粥の機内食は大満足。さすがのターキッシュエアラインズ!

ボリウッドの次はノリウッド!?

今回のフライトは深夜便ということもあり、離陸してから1回目の機内食サービスまでの間に少し眠りに落ちてしまい、食事後は4時間ほどぐっすり睡眠。

ヨーロッパ大陸から大西洋をまたぐ航路は、この日は気流の関係上かなり機体が揺れて目を覚ましたくらい。それでもまとまった休息が取れたので、機内エンターテイメントを楽しむ。

ターキッシュエアラインズの楽しみは、機内食だけでなく機内エンターテイメントで、日本ではあまり上映される機会のない中東映画の作品が充実しているところ。

イラン映画「Wind of change」を鑑賞。ストーリーにはそれほど胸を打たれなかったが、イラン社会の描写には興味が引かれた。

ターキッシュエアラインズの機内エンターテイメントにはノリウッド

着陸まで少しの時間が残されていたので、機内エンターテイメントをあれこれチェックしていると、「Nollywood」というのが出てきた。一体これは?

米国のハリウッド、インドのボリウッドに続いて、ナイジェリアのナリウッドらしい。アフリカ大陸で最も人口が多く、エンターテイメント産業が盛り上がってきているということだろうか。

残念ながら、映画を鑑賞する時間はなかったが、少なくともナリウッドという言葉とともに、ナイジェリア映画が1つのカテゴリーとして認識されている実情を知れた。

モニターに映し出されるシモン・ボリバル国際空港の滑走路

到着予定時間より1時間ほど早く、7時30分に着陸。途中、機体の揺れが大きかったフライトのせいか、着陸時にはパイロット及びキャビンアテンドへのねぎらいも兼ねて、機内には拍手の輪が広がった。

ANA3,021マイルを獲得

ターキッシュエアラインズはANAと同じく、スターアライアンス加盟社なので、今回のフライトもANAマイルを登録。

イスタンブールからカラカスまでのエコノミークラス(V)で、3,021マイルを獲得。夢のマイルでファーストクラスにまた一歩前進。

ベネズエラの首都カラカスのシモンボリバル国際空港到着後、ターキッシュエアラインズの機体に別れを告げて、2日間に及ぶ日本からベネズエラまでの移動が無事に終了。

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