コロナ禍により無観客での開催となった東京オリンピック。コロナウィルスの感染の再拡大によって開催を巡り世論が分断される形になってしまったが、大会がスタートした以上は、十分な感染対策の下で、オリンピック・パラリンピックの大会の成功を願うばかりである。
14時間の時差の影響は?
日本とコロンビアの時差は14時間。つまり日本の午前9時はコロンビアでは前日の19時。日本からサッカーの欧州選手権やメジャーリーグの試合を見るために寝不足になってしまうように、時差は気になる点である。
今回の東京オリンピック・パラリンピックはコロンビアにとっては、時差の問題はそれほどネガティブに働かないとといっても過言でない。日本時間で午前中に実施される競技は、コロンビアではいわゆるゴールデンタイムにあたる。従って、就業後は毎晩、競技の生中継を堪能することができる。
実際に、大橋悠依選手の400メートル個人メドレーでの金メダル獲得の瞬間は、ライブで応援することができた。 勤務先の昼休みは12時から14時と2時間あり、テレワークが継続中なので、この時間帯も生中継を楽しめれば言うことなしだが、残念ながら日本時間では午前2時から4時のため、競技が実施されていない。
チェンネルは4つ
ケーブルテレビの契約などをしていれば、視聴できるチャンネル数も変わってくるだろうが、ひとまず滞在中のAirbnbのテレビで見られるオリンピックチャンネルは4つ。いずれも通信大手のClaroが提供しており、YouTubeでも生配信を実施している。
YouTubeでの視聴はネット速度からしても特に問題はないが、テレビの方は難あり。テレビは一応Panasonicの薄型ではあるが、解像度はブラウン管テレビ並み。おまけに中継が時折途切れる。日本だと放送事故として取り扱われそうなレベルだが、そこはご愛敬。国際放送なので仕方ない。映像が届かない間は、東京大会の広告のようなものが画面に映され、中継が再び繋がるのをしばし待機するのみ。もちろん、この間に勝負の一瞬を迎えることもあり、中継が戻った時には勝負ありの状態になることもある。
コロンビアでの人気の種目は?
コロンビアで人気のスポーツはサッカーとサイクリング。当然、東京大会でも熱い視線が注がれる。オリンピック・パラリンピックではメダリストを輩出した競技に注目が集まるが、前回リオデジャネイロオリンピックで、コロンビア選手が獲得した金メダルは3個。重量挙げと三段跳び、BMX(自転車競技)である。パラリンピックでは水泳とやり投げで2個の金メダルを獲得。
この実績を反映してか、重量挙げは生中継で放送枠が確保されているし、隣国のエクアドル選手が金メダルを獲得した自転車のロードレースは、6時間を超える競技時間にも関わらず、再放送も含めて繰り返し放送されていた。
コロンビア選手として日本でも注目を集めているのがアーチェリーに出場するバレンティーナ・アコスタ・ヒラルド選手。Yahooニュースで彼女の存在を知ることになったが、競技の実力よりも容姿が取り上げられている感は否めない。オリンピック初出場の21歳。若手の勢いでどこまで躍進できるか楽しみである。