テレコミューティングのブラジル旅

テレワーク中の勤務先から、7月から9月末までの期間中の20日間のみ利用できる勤務地外からのテレコミューティング制度が設けられ、この制度を利用してコロンビアに赴任するまで住んでいたブラジルへ行くことに。

旅行者健康状態申告書を失念

コロナ禍の収束がまだまだ見通せないが、ワクチン接種も済んだことから国際線を利用することにもためらいが少なくなってきた。とは言え、ブラジル入国にはPCR検査の陰性証明が必要なため、結果が判明するまでは心穏やかではなかった。

今回のフライトはコロンビアのカリからパナマを経由し、リオデジャネイロへ。

スケジュールは次の通り。

カリ  5時25分発 パナマ  6時54分着

パナマ 15時13分発 リオ   24時16分着(翌日)

午前2時に自宅からタクシーで空港に。出発前にPCR検査の陰性証明にばかり気を取られ、同じく必須の書類である旅行者健康状態申告書を失念していた。空港のチェックインカウンター手前には規制線が張られ、職員がすべての書類が揃っているかチェックし、不備があればチェックインカウンターに通さないようにブロックしている。

QRコードを読み取って、オンラインで 旅行者健康状態申告書 を作成しないとチェックインできない!の一点張り。1カ月不在にするため、もう携帯のプリペイドプランも期限切れだったが、なんとか空港の無料Wifiに接続し、手続き完了。

この申告書を失念していた自分に落ち度があるとは言え、出発前からかなりストレス。コロナ禍の前は、空港に着いたら旅の始まりにアドレナリンが出ているのを感じられるくらい興奮していたのに、もはやそんな感情を抱くことはこのご時世では不可能だ。少なくとも、国際線で旅行できるだけでもよしとしなければ。

コパ航空もANAと同じスターアライアンス

今回の旅は、コロンビアのナショナルフラッグキャリアであるアビアンカ航空のボゴタ‐リオデジャネイロ間のフライトが運休中だったため、コパ航空のパナマ経由となった。2021年10月時点では、 アビアンカ航空 のボゴタ‐リオデジャネイロ便は再開している。

コパ航空もアビアンカ航空もともに全日空と同じスターアライアンスのため、利便性は高い。後日ANAのマイルをチェックすると、今回の往路で合計2611マイルが加算されていた。

コパ航空搭乗でANAマイルを獲得

今回購入した航空券は約10万円。上司のテレコミューティングの決裁がなかなか下りず、予約が直前となったため、最初にリサーチした際は往復エコノミー4万円台、ビジネス8万円台だったのに値段が上がってしまっていた。結局、荷物が多くなる復路だけビジネスで予約。

コロンビア第三の都市カリの空港はまだ午前3時というのに、国際線ターミナルには結構な乗客の数。こじんまりとした空港だったが、PriorityPassで入れるラウンジがあり、助かった。早朝にも関わらず営業中の上、利用客も少なく、出発までしばし人混みを避けながらくつろぐことができた。

パナマでiPadを買う

カリからパナマまでの飛行時間は1時間29分。早朝ということもあり、席に着いたと同時に眠りに落ちてしまい、気が付いた瞬間にはもうパナマに到着していた。機内は満席のため、乗客の数を制限しながら飛行機を後にしていく。

さて、この8時間の乗り継ぎのミッションはiPadを買うこと。残念ながら以前使っていたタブレットを落としてしまい、画面が破壊され使用不可になった。コロンビアは税金の関係でアップル製品が高かったのでパナマに期待。

iPadの新モデルが発表される見込みだったが、旅行した8月にはタブレットがない不便さがピークに達していたため、現行モデルを購入することに決めた。

残念ながら2021年8月の時点ではパナマの空港にはアップルの専門店はなく、目に付いたのはサムスンの専門店のみ。電化製品を取り扱う免税店でiPadを販売していたので、10.2インチ128GBを購入。気になるお値段は499米ドル。円ベースでは日本で買う方が安いけれど、コロンビアでの値段と比較するとまだ割安。

ラウンジの食べ物はスナックのみ

通り過ぎてしまいそうなラウンジへの入り口 ここからは中の広々として空間は想像できない

乗り継ぎのミッションだったiPadも無事に購入できたため、残りの乗り継ぎ時間はコパ航空のラウンジで休憩。

コロナ禍のため、食事の提供は実施しておらず、袋詰めのスナックのみ。バーカウンターはオープンしており、各種アルコール飲料はオーダーが可能だった。食事の提供がないラウンジは少し寂しい雰囲気も漂うが、そんな空気をよそに利用客は多く、配置された席の7、8割が埋まっていた。

スナックのみの提供

残念ながらこのラウンジには、横になれるようなイスは配置されていなかった。他にも長時間の乗り継ぎ待ちをしているのだろうか、利用客がイスを2つ結合させてベッドのようにしていると、ラウンジ内の職員から座席の利用は1人1台と注意されていた。案外厳しい、パナマのラウンジ。おまけに、シャワー室の利用も中止だった。

シャワー室も利用不可

パナマ空港は新ターミナルの整備中

7年ほど前、パナマ運河を見るためだけにパナマを訪れた際は、中米のハブ空港なのにこじんまりした空港との印象が残っていた。しかし、現在は新たなターミナルが建設され、広くなっている。新ターミナルは天井も高く開放感。

免税店エリアはまだまだ工事中だったが、搭乗口の利用は既にスタートしている。

リオデジャネイロ行きの飛行機もこの新しいターミナルか出発。またもや機内は満席。人の流れはもう戻りつつあるのか。

リオまでの飛行時間は7時間15分。Snack boxという形で機内食が提供されサンドイッチとバナナチップスのスナック。サンドイッチの味は可も不可もなく。

エコノミー席はスクリーンがないが、乗客の手持ちのデバイスでエンタープライズを楽しめるように、携帯を置きやすいようにデザインされていた。

ブラジルの入国は超スムーズ

コロンビアのチェックイン時に宣言書の関係で手こずったため、ブラジル入国に際しても少し神経質になっていた。深夜到着ということもあり、入国審査には特段列もなく、スムーズに審査の係員にまで到着。

PCR検査の陰性証明も健康宣言書の所在も聞かれることなく、担当の入国審査の職員は、「Bem vindo(ようこそ!) 」、と言いながら、パスポートにスタンプを押して手続き完了。拍子抜けするほどあっさりしている。

これらの書類は、出発した相手国側でチェックされて乗客は移動してきているから、ブラジル側では改めてチェックする必要なしというスタンスに立っているのだろうか。ある意味では合理的な判断で、スムーズに入国審査を通過でき、さらなるストレスを感じることなく無事にブラジルに到着。

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