フルーツ天国コロンビア

コロンビア

コーヒー、チョコレートは期待通りの充実ぶりをみせてくれている上、コロンビア生活でうれしいのは果物の種類も豊富でお値段もリーズナブルなところ。コロンビアに引っ越す前はブラジルに数年住んでいたため、もはやマンゴーやパパイヤといった南国のフルーツの安さには驚かなくなってしまった。それよりも、コロンビアで新たなフルーツとの出会いに食生活が彩られる。

1.PITAYA

スーパーの果物コーナーに並べられた緑と黄のまだら色のフルーツ。お世辞にもおいしそうには見えない。むしろ野菜のような外観だが、手に取ると柔らかさが伝わる。値札表示には「PITAYA」と書いてある。ブラジルに住んでいた時も、ポルトガル語で同じ名前のフルーツがあったが、それはまさにドラゴンフルーツ。鮮やかなピンク色の果皮に、果肉が白やピンクのものがあったが、それ以外の色のものには遭遇しなかった。

海外のスーパーあるあるでは、値札が該当する商品の位置に表示されていないこともしばし。よって、このフルーツも本当はドラゴンフルーツではないかもしれないという疑念を抱きつつ1個購入。

数日すると熟れて果皮が黄色になったところで早速、包丁を入れて真っ二つに切ってみると、見覚えのある果肉が現れた。これは正真正銘のドラゴンフルーツ。お味はピンク色の果皮のものと比較すると、甘さが感じられる。

2.GRANADILLA

続いてのフルーツはGranadilla。これはAirbnbの家主がよく買ってきて、毎日のように食べていたことから知ることとなった。どこのスーパーでも年間を通して買えるようだ。

一瞬、ビワのようにも見えたが、もう少し丸みを帯びた形に、果皮に力を加えると、紙風船が割れるときのようなデリケートさがある。スーパーで購入後、数日経過しても特に色や外観に変化は見られなかった。

勢いよく半分に切ってみると、中身はパッションフルーツ!馴染み深い黄色のパッションは、果皮がすぼみ始めると食べごろとなるけど、Granadillaは特にそのような経過変化もなく、食べ頃となるようだ。

パッションフルーツはその酸味と種の触感が特徴であるが、Granadillaに関しては酸味ゼロ。むしろ甘味を感じる。種を包む透明の果肉がぬめっとした独特な食感があり、ヨーグルトに加えると、アロエヨーグルトのようにアクセントとして丁度よい。

3.LULO

同僚と飲みに出かけた際に、ルラーダという飲み物が名物なので是非試してと言われたのがこのLuloとの出会いだった。その日は、その後久しぶりにアルコールを飲んだせいで、翌日にはもはやルラーダの味を覚えていなかった。

その名前だけが頭に残り、買い物に行く度にフルーツ売り場をチェックしたが、しばらくお目にかかれなかった。シーズンが終わったのかと思いや、同僚によるといつでも購入できるとのこと。

しばらくすると、これまで出会えなかったのが嘘のように、どのスーパーでも見かけるようになった。見た目はできの悪いトマトのような形に、柿のような色づき。

お手伝いさんにようやくLuloに出会えたと報告すると、食べごろになるまでには手で触って柔らかくなるまでまだ数日は待つように言われた。

手にしただけで、中の果肉が熟しているのが分かるようになったころ、皮をむいていく。スーパーボールのような透明のオレンジが皮の下には潜んでいた。しかし、これは包丁ではなく、手で皮をむいて、アルベドのような白い部分は残しておいてよいと後から教えられた。さらに包丁を入れると、切れ目はどことなくトマトにもみえなくない。

Luloはジュースにするとよいとのことで、手で大胆に潰し、砂糖水少し、レモンを加えて完成。酸味が若干残る爽やかな味わい。PitayaとGranadilla とは違って、全くの新しいフルーツとの出会いとなった。

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