パプアニューギニアからオーストラリアまではニューギニア航空を利用してきたが、旅の最終目的地のニュージーランド・クライストチャーチまでは、ブリスベンからニュージーランド航空を利用。初めて利用する航空会社はどのようなサービスが提供されるのか、搭乗前から気持ちが高ぶる。今回は、ニュージーランド航空に初搭乗した際の話
座席は文字通りAll Blacks!!
今回のフライトはブリスベン6:20pm発、クライストチャーチには翌日12:50am着の3時間30分のフライト。搭乗手続きが開始したのは6:10pmになってから。予定より少し遅れている模様。
初めて搭乗するニュージーランド航空、機内に足を運び入れると、そこに広がった光景は、黒づくめのシート。ニュージーランドのラグビーのナショナルチームの愛称である“All Blacks”を想起させる。通路を挟んで3-3列の配置。ビジネスクラスの設置はなく、すべてエコノミークラスの模様。
さらに、着席する座席のモニターには乗客の名前が映し出されている。隣に座るのはマシューさん。他の航空会社では見慣れない演出だが、名前が表示されることで乗客が誤って別の座席に陣取ることはなさそうだ。
隣に座るはずのマシューさんはその奥様と座席を交換。その方はとても気さくに話しかけてくれた。この日はほぼ同時刻に同じニュージーランド航空のオークランド行きの便も運航が予定されているが、こちらはさらに遅延しているようだ。
このマシューさんの奥さんは「ニュージーランドの北島と南島では民度が違うのよ。だからオークランド行きの飛行機は予定より時間がたってもだま出発できない」と冗談交じりに説明してくれた。
普段、国際線を利用する際は窓際の席を指定することはほとんどないが、今回のフライトは3時間ほどなので、トイレの心配もそれほどないだろうということで、窓際をチョイス。
飛行機が出発する気配がまだないので、機内エンターテインメントを楽しむ。1本目は仏映画「One Fine Morning」ラブシーンが多くて、隣に座る奥様の視線が少し気になってしまった。2本目も仏映画「Full time」を選択したが、こちらは最後まで観終えることができなかった。
飛行機が離陸したのは予定より30分ほど遅れた18:50pm
環境へ配慮された機内食
離陸から30分ほどすると、機内食サービスの開始。ニュージーランド航空は事前にオンラインから特別食を注文できる。今回は、べ時ベジタリアン(ビーガン)を選択。
運ばれてきたトレーで目を奪われたのは、カトラリーは樺材を使用し、料理を盛っているお皿も、プラスチックではなく食物繊維から作られた器。食事のメニューそのものよりも、ニュージーランド航空の環境対策の意識の高さに目を奪われる。
事前オーダー以外の本日の食事メニューが機内アナウンスで紹介される。牛肉か鶏肉のパイ、ベジタリアンメニューの豆腐の3種類ということだ。ベジタリアンメニューがあるなら事前オーダーは不要だった。
メインプレートは緑・赤・黄色と色見で区分され、トマトソースはズッキーニとパプリカの味が効いてまずまずだったが、緑のほうれん草は味付けもあまりなく、かといってほうれん草の素材そのものの味わいを楽しめるものでもなかった。
気さくでノリのいいサービス
中東の航空会社が趨勢を誇るご時世の中、初めて利用したニュージーランド航空は、豪華さはないものの、必要なサービスはそつなく提供されるという印象。
CAの方々もフレンドリーで、この日搭乗した便を担当していた方はとってもエンターテーナー。食事の際に飲み物を注文すると、ジュースのパックがもう少しで終わりそうだったからと、コップになみなみとオレンジジュースを注いでくれ、手渡す際には「おっととと、こぼさないように気を付けて。特大サービス!」と笑顔でにっこり。
通常なら、機内の揺れを考慮して、コップに注がれる量が限られるが、そういう規則を遵守することも大事だが、ときには柔軟に乗客の心を掴むような楽しませるサービスを提供することも重要だろう。
到着直前にはキャンティーが配られる。ニュージーランドのおもてなしは大阪の飴ちゃん文化に通ずるのか。
出発は少々遅れたものの、飛行機は12:45にクライストチャーチに到着。先ほど、コップ一杯にジュースを注いでくれたCAさんは、機内アナウンスのジョークもユニークで、機内は笑いに包まれながらフライトが終了。
1087ANAマイルを獲得
ニュージーランド航空はANAと同じくスターアライアンス加盟社なので、今回のブリスベンからクライストチャーチまで、エコノミークラスHの利用で、ANAマイル、プレミアムポイントをそれぞれ1087獲得。夢のマイルでファーストクラスにまた一歩近づく。