パプアニューギニア(PNG)での任期が終わり、正確には任期が短縮され、日本へ引き揚げる日を迎えた。赴任する際は、スターアライアンス加盟社を利用するため、シンガポール航空で関西国際空港~チャンギ国際空港(シンガポール)~ニノイアキノ国際空港(フィリピン)、ニューギニア航空でフィリピン~ポートモレスビー(パプアニューギニア)までたどり着いた。しかし、このルートはかなり体に堪えたので、帰路はフィリピン航空を利用して、ポートモレスビーからマニラを経由して、関西国際空港までのフライトを選択。今回は前半のパプアニューギニアからフィリピンまでのフライトの話。
オンラインチェックイン出来ず、超過荷物は現金払い
フィリピン航空のポートモレスビー~マニラ間に搭乗するのは今回が2度目。前回の搭乗記はこちら。
フィリピン航空というかパプアニューギニアの謎かもしれないが、なぜかパプアニューギニア発の便はオンラインチェックインが出来ない。超過荷物があるので、オンラインでその分の支払いをした方が、安く上がるので手続きをしたかったが、どうにもならない。
今回の便は、ポートモレスビー8時25分発、マニラには12時5分着の5時間40分のフライト。使用機材はエアバスA321ジェット。
6時には空港に着いた方が賢明ということで、5時30分にホテルを出発。短い期間だったが、パプアニューギニアが最後のお別れを言うように、朝日で迎えてくれる。この先の人生でまたいつかこの地を訪れることがあるだろうか。
感傷に浸る間もなく、空港に到着。すでにチェックインカウンターには乗客の列。
チェックインの順番が回ってくると、5キロオーバーの荷物は410キナ(=約16,000円)を請求される。カードでさっさと支払いを済ませようも、カード端末が機能していないから現金のみ受け付け可能という。
もう現金を使う機会もないだろうと、前日に経理の方に頼んで、手持ちの紙幣はすべて給与口座に入金してもらう手続きを済ませていたので、文字通り手持ちがない。仕方なくATMで現金を下ろし、支払い。
何はともあれ、無事にチェックインも済ませ、帰路に就ける。
最後の一週間は引っ越し、報告書、引き継ぎ書の作成に追われ、週末も仕事をする羽目になってしまい、一連の書類を上司に送信したのは前夜。さすがに疲労困憊。
飛行機への搭乗を待っている間に寝落ちしないように、またそうなっても見つけてもらえるように、搭乗口付近の椅子に腰かけて待機。
定刻前出発
出発まで1時間ほどの時間が残っていたが、7時30分に搭乗開始。7時50分には全乗客の搭乗が完了して飛行機の扉が閉まる。
今回の機内の座席は通路を挟んで3-3列の配列。エコノミークラスは満席ではなく、ところどころに空席も目立つ。乗客の多くはフィリピン人のようだ。フィリピン航空名物?の出発前の機内が霧に包まれたような冷気が充満することもなく、8時前には飛行機が滑走路に向けて動きだす。
定刻前の出発。あっぱれフィリピン航空。
出発から30分ほどで機内食サービスが始まる。メニューは鶏肉か牛肉の2択。
鶏肉を選択。ご飯にゆで卵、パンにクラッカー、そしてフィリピンでは外せないドライマンゴー。朝ごはんとしてはやっぱり重い。味付けも濃い目なので余計にお腹にパンチを食らう。
食事の後は、機内の照明が落ち、お休みモードに。ここ1週間の最後の仕事と、今朝の早起きで映画を観る気力も湧かず。そのまま睡眠を取ることに。
目を覚ますと、最終の着陸態勢に入っている模様。マニラの大都市が窓の外に広がっている。もう間もなく着陸。キャビンアテンダントもジャンプシートに着席している状態のまさに着陸寸前。突然、小学生くらいの女の子とその母親がトイレに向かう。こんな着陸間近に席を立っても大丈夫なのかと、こちらが心配になるくらい。気分でも悪くなったのだろうか。その心配をよそにものの10秒ほどでトイレから出て再び着席していた。一体何だったんだろう。あまりの移動の早さに、キャビンアテンダントが着席するように注意できなかったくらい。
到着前にそんな出来事が機内で起きたが、飛行自体は順調に行き、定刻より30分早く出発できたので、その分到着も早く11時36分、マニラのニノイ・アキノ国際空港に到着。
2,442ANAマイル獲得
今回のフライトをスターアライアンス加盟社にこだわらなかったのは、ANAとフィリピン航空が提携しており、フィリピン航空利用でもANAのマイルが加算かれるから。
今回のポートモレスビーからマニラのフィリピン航空のエコノミー(Yクラス)では2,442ANAマイルを獲得。マイルでファーストクラスにまた一歩前進。