パプアニューギニアに赴任してから最初の休暇を迎え、留学していたイギリスを久しぶりに訪問することに。パプアニューギニアからヨーロッパの道のりは長く、フィリピン航空とエティハド航空を利用して、ポートモレスビーからマニラ、アブダビを経由してロンドンまでのフライト。今回は、最初のフライト区間となるポートモレスビーからマニラまでフィリピン航空に搭乗した際の話。
パプアニューギニアから出国するのにはどの航空会社がお薦め?
パプアニューギニアから出国する際にどの航空会社を利用するか。これはなかなか悩ましい問題。首都のポートモレスビーからは、オーストラリアやシンガポール、フィリピン、香港などとの間で直行便が運航されている。オーソドックスな選択肢なら、パプアニューギニアのナショナルフラッグキャリアであるニューギニア航空を利用することになるのだが、残念なことに遅延や欠航に見舞われることがたびたびあり、同僚からも休暇でニューギニア航空を利用した際に、乗り継ぎ便に経由できなかったという話をしばし耳にしていたので、今回はニューギニア航空ではなくフィリピン航空を選択。
フィリピン航空を利用したもう1つの理由を挙げるとすると、シンガポールを経由してヨーロッパに向かうという選択肢もあったが、それぞれの場所からの航空運賃を比較すると、マニラを経由したほうがリーズナブルに移動できるというメリットもあった。
冷気に出迎えられる機内
今回のフライトはポートモレスビー午前8時発、マニラ現地時刻11時35分着の5時間35分のフライト。事前に出発時刻が9時に変更される旨、メールで通知が届いた。朝、幾分ゆっくりと出発できる上、マニラでの乗り継ぎ時間も余裕を持っていたので特に影響はなし。
搭乗する飛行機は、マニラからポートモレスビーに到着した便の折り返しとなるのだが、この便の到着が遅れていた。しかし、結果的にはポートモレスビーからマニラ発への便には大きな遅延は発生せず、ほぼ予定通りに搭乗開始。
機内は、通路を挟んでビジネスクラスが2席-2席の配置、エコノミーは3席-3席の配置。ターコイズブルーの配色がされた座席は真新しくみえ、シンプルながらも清潔感が伝わり、初めて利用するフィリピン航空の第一印象は好感。
さらに幸運なことに、隣2席は空席だったため広々と座席を利用することができた。事前に、利用する座席の横の席をお金を払って、ブロックすることもできたが、出費をせずともそれが実現した。
旅の始まりに気分が高揚していく。その気持ちを文字通り冷ますかのように、頭上の棚入れと窓の上部からなにやら冷気がながれ機内を充満していく。まるで機内が丸ごとドライアイスの中に包み込まれたみたい。上着を持ってきておいて正解だった。
中距離路線の機内アメニティ
冷気が収まると8時45分に扉が閉まり、9時01分出発。マニラまでは5時間ほどの中距離の国際線となるが、離陸後配布されたアメニティはずばり歯ブラシのみ。
エコノミークラスなので、ビジネスクラスのようにポーチとセットになったアメニティは期待できないが、かといって中距離のフライトでは長い睡眠も取れないのでアイマスクや耳栓も不要。機内食が1度提供されるとしても、フィリピンには現地時刻のお昼ごろに着くので、歯ブラシもそこまで必要性は感じないが、アメニティは歯ブラシだけ!という航空会社はフィリピン航空が初めてだった。
朝食にはスパイシーな機内食 フィリピンのあの名産も
機内食は米と肉のセットをオーダー。オンラインチェックインの際には、事前の食事オーダー制度はなかった。味付けからアジアに向かうことを実感させられる。スパイシーな味付けは朝食としてはちょっと刺激が強いが、美味しく召し上がることができた。
メインのお皿やスナックの袋を整理していると、その下に隠れたフィリピンの名産、ドライマンゴーを発見。
1,2スライスだけの小さなパックだが、フィリピンの名産かつ、大好きなマンゴーが食べられてテンションが上がる。
朝の便ということで5時起きだったので、食事の後は休憩。隣の座席2席が空いていた特権をいかして、横になって2時間ほど熟睡。ヨーロッパまでの道のりは長いので、ここでしっかりと休息を取れたのはありがたい。
飛行機は予定到着時刻通り、マニラのニノイ・アキノ国際空港に到着。清潔な座席に、ドライマンゴー付のアジア感たっぷりの機内食。定刻通りの運航とフィリピン航空は今後も利用したい航空会社の1つとなった。
ANAマイルの獲得数は?
フィリピン航空はスターアライアンス加盟ではないが、ANAと提携しておりマイルの加算が可能。今回はTクラスの利用で、ポートモレスビーからマニラ間で1,221マイルを獲得。プレミアムポイントは加算されず。