約2カ月余りのリオデジャネイロ滞在を楽しんだ後、日本への帰国に向けてブラジルを出発。今回は、リスボンを経由してパリに向かうルートを選択。リオデジャネイロからポルトガルの首都リスボンへTAP航空のビジネスクラスに搭乗したときの話。
リーズナブルな片道ビジネスクラスチケット
ブラジルから欧州周りで日本に帰国するため、ルートを色々と検索。イギリスかドイツ、あるいはフランスの経由便を調べる。ブラジル~ポルトガル間はTAP航空の直行便が充実しており、リオデジャネイロからリスボンを経由してパリまでの便は、リオデジャネイロからリスボンまでの直行便よりも料金が安いことが判明。おまけにTAP航空はスターアライアンスグループ。
今回は預入荷物がスーツケース3個のため、スターアライアンスゴールドの特典を使って、1個は無料で預入できたとしても、2個預入できるチケットを探さなければならない。TAP航空のエコノミークラスは預入荷物が1個までのチケットはお買得だったが、2個預けられるチケットはお値段が上がり、ビジネスクラスとあまり変わらない値段になってしまう。
それならば、いっそうのことビジネスクラスを予約して、預入荷物2個に、特典分の1個を追加した方が理にかなっているような気がしてきた。チケットのお値段は1,250ユーロ(約18万円=2022年3月現在のレート)。
近頃、航空券の値段が上昇している上、片道航空券は割高になりがちなことを考慮すれば、1,000ユーロそこそこで荷物の個数の心配もなく、かつ快適なビジネスクラスに搭乗できるのであれば、利用しない手はない。
ビジネスクラスはどの座席が快適?
TAPビジネスクラスの座席配置は1-2-1列。豪華なビジネスクラスという印象は全く受けないが、無駄なく快適に過ごせる空間が用意されている。
チケット予約の際に座席指定が可能だが、ビジネスクラスの場合、どの座席が快適なのだろうか。個人的には、右側に向いてもたれられるのが好みな上、最前列よりは最後尾から全体を見渡す方が落ち着く。この右最後尾の座席の欠点を挙げるとすると、トイレに近いのと料理の注文が前方から始まるので、希望のメニューが無くなっていることがあるという点だろうか。
この日はビジネスクラスは満員御礼。フライトスケジュールはリオデジャネイロ16時40分発、リスボンに翌日午前5時10分着の約9時間30分。定刻より10分ほど早くドアが閉まり飛行機が動き出す。16時50分に離陸。
ビジネスクラスにはヘッドフォンとアメニティポーチが準備され、そのデザインはどこか他の有名ブランドとのコラボではなくオリジナル。ポルトガルの国旗を思わせるカラフルなソックスに、ビジネスクラスにしては残念な印象のアイマスクとボールペンなど。
ポルトガルワインが楽しみな食事
離陸から1時間ほど経って食事のサービスが始まる。残念ながら最後尾の座席のせいか、鶏肉のメニューはなく牛肉か魚の2択。白ワインを飲みたい気分だったので魚をチョイス。
野菜もたっぷりあり、魚の付け合わせにゆで加減が微妙な機内食のパスタではなく、キヌアというのもポイント高し。あまり日本では馴染みのないポルトガル料理だけど、大西洋に面している国だけあって魚は肉厚で美味しい。白ワインにぴったり。もちろんワインの質は言及するまでもなく、申し分ない。さすがポルトガル。
デザートはチョコレートムースにフルーツミックスとチーズ。湯呑より少し小ぶりな小鉢に入れられているのがかわいらしい。
デザートに加え、茶菓子としてチョコレートまで準備してくれた。どの味がよいかCAさんから尋ねられたが、ポルトガルのポルトガル語に慣れていないせいか理解して反応するまでに時間を要していると、チョコレートを選べないと思われたのか、3種類全部差し出してくれた。
この9時間ほどのフライトでの食事サービスは夕食と朝食の2回。朝食メニューはフルーツにハム、チーズ、ヨーグルトにパン。抜け目のない食事サービスといった印象。
夜便のビジネスクラスはさらに快適
今回のフライトはリオデジャネイロを夕方出発し、リスボンに早朝着となるため夜にビジネスクラスのフラットシートで横になって寝られるのは快適そのもの。
あまり夜更かししてヨーロッパに着いてから時差ぼけにならないように、機内では映画「Aisha」を1本のみ鑑賞して就寝。
TAP航空のビジネスクラス座席は、広々とた空間ではないが寝転がって休むには十分なスペース。なぜかシートベルトが遊園地の乗り物用のように太いのが気になったが、このデザインの方が就寝中に締め付けられている感じがなくなるのだろうか。
飛行機は定刻通りポルトガル・リスボンに到着。今回のフライトでは5,995ANAマイルを獲得。