2024年も残すところ後2カ月。ヨーロッパ出身の同僚たちはクリスマスを本国の家族と過ごしたい意向が強いので、12月末の休暇は彼らに譲ることにして、一足先に11月中に年末の休暇を取得する。
正月を日本で過ごしたい欲がないわけではないが、冬の寒さを避けたいのと、2024年始は日本に滞在できたので、2025年はお預けということで。任期を終えて引き上げるときには、荷物に溢れかえり、お土産のためのスペースがないので、一時帰国の機会を利用して日本へ持参するベネズエラ土産3選を紹介する話。
コーヒー
まずは何と言ってもコーヒー。正直なところ、ベネズエラの食べ物はあまり好みではないので、何が何でもこれを持って帰って、家族や友人に紹介したい!と思えるものはほとんどないのが実情だが、コーヒーは別格。コロンビアやブラジルの陰に隠れがちだけれども、ベネズエラのコーヒーもなかなかのクオリティで、味わいにも様々な特徴があって楽しませてくれる。
馴染みのカフェで焙煎してもらったコーヒーを選択。価格の一例を挙げると、500グラムで約1000円。決してお買得というわけではないが、値段に見合う価値はある。少なくとも、家族や友人の間でベネズエラ産コーヒーのファンを増やそうという目論み。
チョコレート
ベネズエラのチョコレートについては以前のブログ記事で紹介したように、こちらもコーヒーに負けじと、高品質なカカオから良質なチョコレートが生産される。普段食べているチョコレートに加えて、ヌテラのようなチョコレートのクリームをお土産に。小さな子供のいる友人用。友人の中にもチョコレート好きが多いので最適なお土産。
地ビール
コーヒーも飲まない、チョコレートのような甘いものは食べないといった友人へのお土産はいつも頭を悩ませる。珍しいという思い入れで、民芸品を手渡したこともあったが、自分の思いれのない民芸品をもらっても、内心は困っているだろうということを察して代替品を探す。
ベネズエラで行き付いたのが地ビール。世界的な流行なのか、ベネズエラでもローカルで小規模の醸造所が存在している模様。スーパーに卸すまでの規模には至っていないようだが、ビールを好み家族や友人へのお土産の選択肢としては悪くない。
さすがにすべての種類を味見するわけにはいかなかったが、試した黒ビールはしっかりとした味わいで、普段はビールはあまり飲まないが、軽く1本を飲み干せた。この地ビールはカフェで取り扱っていて、お土産用に冷えていない常温の品を買って帰りたいと交渉したが、在庫はすべて冷蔵庫の中。
運よくこの地ビールを製造している人が同じカフェに居合わせていたので、近くの醸造所から在庫を持ってきてくれた。荷物の中でスペースと重さを取るので、4本だけ持って帰ることに。お値段は1本2.5米ドル(⁼約380円)もちろん一般的なビールを比較すると割高ではあるが、地ビールとしてはお手頃な印象。タオルや衣服を巻き付けて、割れないように大事に日本へ持って帰ろう。
ということで、今回の日本への一時帰国にはコーヒー、チョコレートと地ビールを持参する。家族や友人に喜んでもらえますように。