今月のコーヒー(2021年10月)

コーヒー

Elementos 39,600ペソ(約1,155円)

毎日飲むコーヒーを購入する際には、フェアトレードの概念の下、生産者に対する適正な対価の支払いに加え、環境への配慮も消費者としては気にかけたいところ。コロンビアでもオーガニックのコーヒーはよくみかけるが、今回は渋い表情のおじいさんがパッケージにデザインされたElementosの商品を選択。

パッケージは和紙のような触り心地で、手に取った瞬間の馴染みある感触にお値段はちょっと高めだが、購入することに決めた。

コーヒー豆はコロンビア北部のサンタマルタ地方が産地。商品の説明にはチョコレートとクルミ、キャラメルシロップの香りが特徴のミディアムボティの酸味で、飲んだあとの甘味が楽しめるとなっている。

早速パッケージを開封してみるが、室内にコーヒーの香りが充満するほど中から香りが溢れ出ることもなく、文字通りパッケージの中に香りを嗅ぎに向かうと、袋の中の狭い空間にしっかりとした香りが閉じ込められている印象。

この印象はコーヒーを準備しても変わらなかった。ぐつぐつと沸騰してコーヒーが出来上がり、マグカップに注いでも、勢いよく香りが引き立って、最初の一口を早く飲みたい衝動に駆られることもない。

チョコレートやクルミ、キャラメルシロップのような香りも、言われなければ感じられないくらい、ずしっとしたコーヒーの香りのみ。

飲み始めも、酸味やアロマが口に広がることなく、口に含んだ瞬間から正統なコーヒーの深い味わいが広がる。コロンビアのコーヒーにしては、最初のアロマ感が少なく、物足りない印象を持たれるかもしれない。

さらに、コーヒーが喉を通っていくと、口の中に残ったコーヒーの味も香りもすーっと静かに消えていく。余韻を残さず、後味すっきりといったところだろうか。その意味では、オーソドックスなコーヒーかもしれない。

パッケージのデザイン、オーガニック製品という点も考慮すれば、意識の高い方々へのお土産には最適だろう。

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