樹齢数千年の木々が生命の営みを続ける屋久島への旅プランニングが済んだら、鹿児島からフェリーに乗船すべく、まずは飛行機で大阪から鹿児島まで移動。国内線は飛行時間が短いので、あまり記録として残すことはしないが、今回はプレミアムエコノミーに搭乗したので、そのフライトの話。
期限切れ間近のアップグレードポイントを活用
NH547便は伊丹15:40発、鹿児島16:50着の1時間10分のフライト。航空券を購入した際は、エコノミークラスで予約を入れたが、オンラインチェックインの際に、アップグレードポイントを利用して、プレミアムエコノミーへの変更が提案される。すっかり忘れていたが、年度末に所持していたアップグレードポイントが有効期限を迎えるので丁度よい機会。
ANAのアップグレードポイントは、前年のフライトで獲得したプレミアムポイントを基に付与され、文字通り座席のアップグレードやラウンジの利用、さらにはSKYコインへの交換が可能。
残っていた最後の4ポイントを活用して座席をプレミアムエコノミーへアップグレード。
優先搭乗ブロック
プレミアムエコノミー席の利点を挙げるとするならば、食事のサービス、優先搭乗だろう。
搭乗手続きがスタートし、プレミアムエコノミークラス利用の乗客が呼ばれ、搭乗口に向かう。搭乗券をかざして機内に向かおうとすると、NGのエラーが表示され搭乗ゲートで待機するように指示される。オンラインチェックインも済ませてあるし、一体何が問題だったのだろうか。
スタッフがモニターをチェックし、判明したことは、座席前のシートポケットが破損しているが、搭乗する便のプレミアムエコノミーは満席のため、他の席を用意できないということだった。正直、破損の程度が想像できなかったが、席を交換できないなら仕方あるまい。
それよりも、その説明を受けている間に、次々と乗客が搭乗していき、優先搭乗の意味がなくなってしまい、ボーディングブリッジで待ちぼうけすることに。この待ち時間にストレスを感じてしまう。
ようやく機内へと搭乗して着席すると、確かに応急処置として座席のシートポケットにテープが貼られている。改めて機内でもCAの方から事情の説明を受ける。
正直なところ、説明責任も大切だが、この程度の故障ならば、わざわざ搭乗口でブロックして説明までしなくても、機内で一言、事情を伝えてくれるだけでもよかったような気がする。どの道、座席を変更するという選択肢がないのだから。
プレミアムエコノミーの機内食
フライト時間は1時間10分、離着陸の時間を考慮すると、機内でのサービスは時間との勝負。離陸後、シートベストサインが消えるや、CAの方が、慌ただしく動き始め、食事が運ばれてくる。
国内線のプレミアムエコノミーに搭乗するのはいつ以来だろうか。数年ぶりかもしれない。
温かいお味噌汁が添えられているだけで、気分が上がる。
高鳴る期待を抑えて、ボックスを開ける。
色合いのバランスが見事にとれた食事。ご飯がいなり寿司というのが、機内食では初めての経験だった。練り物のように見えた一品はお好み焼き。伊丹発の便ということで、大阪の粉もんを!!ということなのだろうか。
記憶を辿ると、数年前に搭乗したプレミアムエコノミーの食事の方が、ゴージャスな印象が残っているが、今回の食事は期待値を上げすぎたのかもしれない。
それでも赤ワインと、食後のコーヒーにはチョコレートまで付けてくれ、てきぱきとしたサービスはさすがのおもてなしクオリティ。
桜島がお出迎え
食事を終えて一息ついていると、間もなく着陸態勢に入る。この日の空は厚い雲で覆われていたが、上空からは桜島の山の稜線が確認できた。
桜島のお出迎えを受け、飛行機は高度を下げ、予定到着時刻よりも早く鹿児島空港に到着。ANAの素晴らしい定時運行に感謝。