南米への赴任が決定し、ベネズエラのカラカスまでの2日に及ぶ移動はまず、大阪からイスタンブールまで向かう。ターキッシュエアラインズの深夜便での過ごし方などをレポートする話。
最終目的地まで46時間40分!!

航空券の手配を進める中、中東経由か太平洋を越えてアメリカかメキシコ、パナマを経由するかいくつかの選択肢が俎上に載ったが、乗り継ぎ回数が1回で済むターキッシュエアラインズでベネズエラまで向かうことに。この航空会社を利用するのはコロンビアからトルコへビジネスクラスに搭乗した2022年以来約2年ぶり。
乗り継ぎ回数は最小限で済むとは言え、乗り継ぎの待ち時間約21時間を含めて、トータル46時間40分の超長旅。南米勤務はいつもワクワクさせられるが、日本からは長距離の移動を強いられるのが難点。
カラカスに到着する頃にはどれだけ疲労困憊しているのだろうか。
スムーズにいかないチェックイン

フライトは、関空空港を21時55分発、イスタンブールに翌日5時に到着する約13時間のフライト。使用機材はボーイング787-9
出発3時間前に空港に到着したが、チェックインカウンターにはすでに長蛇の列。オンラインチェクインを済ませた上、スターアライアンスゴールドの資格を利用して優先チェックインができるので、すぐにこの長蛇の列から解放されるだろうと高を括っていたが甘かった。
地上職員に、優先チェックインの列に並ぶよう指示されしばらく待っていると、別の職員からオンラインチェックイン済の列に並び直すに指示される。そちらの列のほうが空いていたのでラッキーと思いながら、3つのスーツケースが乗るカートを名一杯押しながら狭い空間を移動。
すると、最初に指示した地上職員からなぜその列に並んでいるのかと問い詰められる。別の職員からの指示と返答すると、それは誰だ?と尋問のように質問が続く。
さらには優先チェックインのレーンに並んで下さいと指示したではないか!と言われる有り様。どうやら2番目の職員の指示が間違っていたようだが、その責任を乗客に押し付けられ少し困惑。
再び元の列に並び直すが、一向に進まない。優先レーンの意味を成していない状態。イライラが募るが、その気持ちを抑えてくれたのが、周りに見えた各国の代表のジャージを着た選手たち。
どうやら神戸で開催されていた世界パラ陸上選手権に出場した選手たちのようで、アルゼンチン、ルーマニア、チュニジアなど様々な国の選手とコーチなどのスタッフが戦いを終えて帰国の路に就こうとしている。2024年は、パリでパラリンピックが開催されるので、アスリートたちにとっても勝負の年だ。
ようやく順番が回ってきたチェックインカウンターでの手続きの際、チケットには無料の預け入れ荷物が3つ含まれており、スターアライアンスゴールド資格でさらに1個追加して、4個まで無料で預け入れようとしたが、料金が発生するしないでひと悶着。結局無料で預け入れはできたが、先ほどの順番待ちの列といい、職員のサービスの質に不満が募る。
荷物は最終目的地のカラカスまで運ばれるので、乗り換え地のイスタンブールで荷物をピックアップする必要がないのは助かった。
チェックイン時には、ベネズエラへの渡航目的、ビザの有無をチェックされなかったが、搭乗口でチケットを機械にかざすと、音が成り、立ち止まらされる。
搭乗直前になって、渡航目的、ビザの確認をさせられる。チェックインの時に手元に準備していた書類はカバンに奥にしまっていたので、それを出すのにもひと手間。
チェクインの待ち時間といい、今回のフライトは搭乗までに随分と疲れてしまった。こんな状態で2日にわたる移動を乗り切れるだろうか、不安がよぎる。
同じ2024年末に再び同じTK87便を利用して、大阪からイスタンブールまで搭乗。この時は、チェックインから搭乗までが実にスムーズにいった。その時の搭乗記はこちら。
機内エンターテイメントで楽しむ全仏オープン&モナコグランプリ

出発時刻が10分早まり、それにより21時15分に搭乗開始。
機内に搭乗するや、sport 24のチャンネルでテニスの全仏オープンの試合観戦スタート。優勝候補の一角、スペインのアルカラスの試合が丁度始まるところで、搭乗までにイライラしていた気持ちがワクワクに変化する。
試合は、アルカラスが圧勝して危なげなく全仏オープンの初戦を突破。続く女子のリス 対 地元ガフランスのガルシア、さらにアンディ・マリーとワウリンカの試合まで生放送で見ることができ大満足。

さらにテニスの試合の合間には、前方の乗客のスクリーンに映し出されるF1の映像から、別のチャンネルに合わせると、なんとF1モナコグランプリ‼ 名物のヘアピンカーブをマシンが駆け抜けている。
搭乗した日は、盛沢山のスポーツイベントを機内エンターテイメントで楽しめた。
欧州のスポーツ中継が終了し、仮眠をとってから「The last birds of passage」というトルコ映画を1本鑑賞。
5ツ星の評価を差し上げたい機内食

離陸から1時間ほどすると機内食のサービスがスタート。日本時間では23時近い時刻だが、迷わず頂こう。ターキッシュエアラインズの機内食は評価が高いことでも知られている。
エコノミークラスにも機内食のメニューが配られ、シーフードかうどんか迷う。夜も遅いので消化によいうどんにしようと考えたが、恐らく出汁のあるうどんではなく、焼うどんの方だろうと思い、結局前者のシーフードに。

お米があるのにパンが必要かという議論は置いて、見た目からもあっさりとした食事で、深夜便のメニューにふさわしい。
インゲンの煮物は、トマトと絡められていて、これはおそらくトルコ料理。味付けも濃くなく、素材の味が活きている。
メインは、白身魚のフライにあんかけ、サトイモとほうれん草、海老の付け合わせ。色目も素晴らしいが、この味付けが絶妙なマイルドさ。機内食は、濃い味付けとなることが多いが、今回の機内食は別物。
トルコ産の赤ワインがこの食事には少しパンチが効きすぎていたので、せめて白ワインにすべきだった。
隣の座席の乗客の方がうどんを食べていたが、やはり焼うどんのようなスタイルだったので、シーフードが賢明な選択。
デザートのチョコレートムースもソフトな食感で、満足のうちに夕食を終えることができた。

13時間に及ぶフライトでは機内食のサービスは2回。到着まで2時間ほど残された時間帯に朝ごはん。選択肢はオムレツか照り焼きソースの魚。
低血圧なので、朝から照り焼きを選択する気分には到底なれず、卵料理を頂く。特筆すべき朝食メニューではないが、抜け目なく胃もたれせずに食欲を満たしてくれる。
今回のフライトの機内食は文句なしに星5つの評価。
エコノミークラスにも十分なサービス

今回のフライトのエコノミークラスは2つの通路を挟み3-3-3の配席。搭乗率は8-9割といったところ。
着席していたエコノミークラスのエリアを担当したキャビンアテンドはすべて男性。さらには、今回のフライトには日本人客室乗務員の搭乗はなし。
ターキッシュエアラインズは、東京・大阪からほぼ毎日のスケジュールでフライトを運航しているため、全ての便に日本人客室乗務員を配置させることができないのだろう。
エコノミークラスにもアメニティキットを配布してくれるのもありがたい。エアラインのシンボルカラーである赤を基調としたスリッパ、ソックス、耳栓のほか、アイマスク、歯ブラシ、リップバーム。長距離フライトなので、乾燥する機内ではリップバームは必需品。
今回のフライトの折り返し便となるイスタンブールから大坂までの搭乗記はこちら。
3,949ANAマイル獲得

ターキッシュエアラインズはANAと同じスターアライアンス加盟社なので、今回の大阪からイスタンブールまでエコノミークラス(H)の利用で、3,949マイルを獲得。夢のマイルでファーストクラスにまた一歩前進。
大阪からイスタンブールまでのフライトは、搭乗するまでの手続きにはサービスに対して不満があったが、機内では素晴らしい機内食と、搭乗した日がテニスの全仏オープンとF1のモナコグランプリの開催日ということで、機内エンターテイメントを存分に楽しんだので、深夜便だったにもかかわらず機内では3時間ほどの仮眠をとっただけ。短い休息だったが、テニスの好カードが続いたので仕方ない。
飛行機は予定より早く3時43分にイスタンブールに到着。ベネズエラまでの道のりはまだ半分なので、少しでも早く到着してくれるのはありがたい深夜便のフライトとなった。