2024年も残すところあと僅か。今年も、様々な旅の機会に恵まれ、旅を通して新しい出会いや長年の夢を叶えることができた。2025年の旅の目標を立てる前に、1年の振り返りをする話。
国内は九州、海外は5ケ国を訪問
2024年の前半は、赴任するベネズエラのビザがなかなかおりず、待機状態となってしまったので、その間に日本国内は大分、福岡と屋久島、海外はマレーシアとタイを訪れた。
九州は温泉あり、グルメよしと、その上、首都圏と比較すると物価も安くて旅をするのには最適な場所。来年以降も機会があれば、是非また訪れてみたい。
由布院のインバウンドの賑わいは想像以上で、最後に訪れた2022年とは比較にならないくらい外国人観光客で文字通り溢れかえっていた。2年前はコロナが収束に向かう時期で、まだまだ訪日観光客は戻ってきていなかったが、パンデミックはもはや過去の出来事のようで、人々の往来が再興してきている。
大分旅行からの帰路の途中と、友人に会うために福岡は2度訪問するチャンスが巡ってきた。地元の友人に案内してもらった糸島は、福岡県のイメージを刷新するような印象を残してくれた。これまでは、博多の屋台に代表されるような、コンパクトながらにも賑わいのある都市のイメージだったのが、博多からそれほど離れていない糸島では、異なる時計が回っているかのような時間の流れ方を感じさせてくれた。
何年ぶりかに年始を日本で過ごすと、その寒さに体がまったく対応できず。しばらく冬を経験せずに、年中Tシャツで過ごせる地域で暮らしていたのが響いた。寒さから逃げるようにして訪れたのはマレーシア。
久しぶりの東南アジアへの旅ということで、期待を膨らませたものの、滞在中にコロナのような症状を発症してしまい、結局、滞在中ほとんどの時間を民泊でおとなしく過ごすことになってしまった。この時は、旅運に見放されたと感じたが、その後、友人家族のタイ旅行に合わせ、再び東南アジアへ。
カオラックとプーケットで東南アジアのリゾートらしい、ビーチでのんびりとした時間を過ごす。過去のブログでも記述した通り、世界のツーリズムのパラダイムシフトなのか、プーケット島での上客はもはや日本人ではなくロシア人。世界情勢が観光にも影響を及ぼすことを肌で感じさせられた。
東南アジアの2ケ国に加え、赴任先のベネズエラ、その道中でトランジットで立ち寄ったトルコ、さらには休暇で訪れたアメリカを加え合計5ケ国を訪問。このうち、ベネズエラだけが初めて訪れた国であった。
夢を叶えたゾウ
2024年は、長年の夢であった2つの事が、旅を通して実現することができた。まず1つ目は、屋久島で叶った縄文杉との対面。
天候にも恵まれた縄文杉ハイキングは、間違いなく2024年の旅のハイライトの1つ、旅だけに限らず2024年の人生の出来事においても強烈なインパクトを残してくれた。縄文杉を訪問してから、携帯電話の待ち受け画面はこの樹齢数千年の巨木に代わり、日々、屋久島での感動を思い出させてくれる。
2つ目は、ハワイでの家族旅行。
家族の記念日に合わせ、コロナ禍以前から計画をしていたが、パンデミックの為、延期延期とどんどん実現が遠のいていた。パンデミックが収束に向かい、ようやく機が熟し、家族は海外旅行を再開することを決めてハワイへ。
パンデミックの最中は、もう2度と家族旅行が出来なくなるかもしれないとまで、悲観的になっていたが、やはり叶えたい目標を掲げていれば、いつかは実現するということを改めて実感させられた旅。また、ハワイという新たな出会いは想像以上に魅力的だった。
円安で海外旅行は高嶺の花に?
2024年も多くの旅の機会に恵まれたが、やはり海外旅行となると気になったのが円安。為替の影響で、東南アジアの物価もかつてほど安くは感じられなくなってしまった上、ハワイでは何をするのにもコストが高くつく印象を受けた。
さらに、屋久島旅行中に出会った大学生から衝撃を与えられた。卒業旅行で縄文杉を見に来ていた学生たちは、新社会人になるまでの最後の学生の時間を満喫しているようだったが、彼らの大学生活はコロナのパンデミックと被り、多くの制限の中で決して満足のいく学生生活を送れたというわけではなかったようだ。
この期間は、夏休みや春休みの休暇も海外旅行に行くということはできず、ようやくパンデミックが収まったと思えば、今度は円安に見舞われ、海外旅行が高嶺の花となってしまったと漏らしていた。
「昔はよかった」と口癖のように嘆く中年にはなりたくはないが、実際に自分自身が学生の頃は、アルバイトをすれば、夏休み、春休みそれぞれ2カ月間をフルに、バックパッカーとして、さまざまな国を旅行できたものだ。当時は、為替相場での円は現在と比較すれば強かった上、他の国の物価も安かったため、長期休みでの海外旅行が気軽にできた。
当時はお金は二の次で、行動力があるかどうかが問われていたような気がする。もちろん、今はLCCで格安の航空券も購入できる上、カウチサーフィンやworkawayなどのようなプラットフォームが発達して、コストをかけずに異文化体験を楽しむことができるようにはなってきているが、それでも足元の円安や世界各国でのインフレによる物価上昇で、日本人の海外旅行が高嶺の花となりつつあるのは事実だろう。
2025年の旅はさらにアクティブに
いつの頃からか、100ケ国は旅して回りたいという漠然とした目標があった。100という数字は、世界に約200ケ国・地域があるのでせめてその半分だけでもというのが根拠だが、2024年は訪れた5ケ国のうち、初めて訪れた国はベネズエラのみだった。目標の100に向けて、まだ30カ国余り足りないので、2025年は少しアクティブに、初めて行く国を旅に組み込んでみよう。
しばらく、アフリカ大陸を旅行していないので、どこかのタイミングで計画に入れるのが目標。
その他、サンティアゴ巡礼、世界一周航空券を使った旅行などにもチャレンジしてみたい。2025年も旅を通して、たくさんの出会いと学びを得られますように。