水際対策中、成田国際線から羽田国内線への乗り継ぎは間に合う?(2022年3月)

水際対策が実施されている中で日本に入国すると、気になるのがPCR検査の結果判明にどれだけの時間を要し、国内線に無事に乗り継げるかどうか。

今回の一時帰国のためのチケットを予約した際は、まだコロンビアからの帰国者に対し、政府が確保したホテルでの隔離が義務付けられていたため、成田到着後の国内線については往路に関しては捨てるつもりでいた。

しかし、自主隔離が認められ、入国後、自主隔離施設までの移動に飛行機を使うことも認められたことによって成田到着後、羽田に移動して伊丹までの国内線を利用することができるようになった。

チケットを予約したときは、どうせ使用しないフライトということで、あまり何も考えずに予約したが、幸い乗り継ぎに7時間ほどの時間を確保していた。

早朝到着便は手続きがスムーズ

今回の日程は成田に午前6時40分着、成田から羽田に移動して、伊丹空港に向けて14時に出発する旅程。

メキシコ~成田は全日空が運航する中では最長路線。ほぼ定刻通り出発し、途中トラブルもなく6時50分には成田着。コロナ対策の為、乗客に優先順位を付けて順次、降機させていく。CAより指示があるまで荷物入れから荷物を取り出さないようアナウンスがあったら、指示通りじっとしている乗客たち。すべてが日本人ではないが、素晴らしい秩序。まだ荷物を取り出さないでとCAが叫ぶ局面を海外では何度目にしたことか。

まずは、成田を経由して国際線に乗り継ぐ乗客から降ろされる。その次は前方の乗客から順番が回ってくる。この時点で7時20分。順調すぎる。指示された経路に誘導され、先を進む。ここでファストトラックで手続きを完了している乗客との分かれ道。手続きを完了している人たちは椅子に座らされることなくアプリをチェックする職員が待つブースに進んでいく。

一方、ファストトラックを申請していない乗客は誓約書や陰性証明書、アプリのインストール状況などのチェックの前に椅子に座らされ待機する。この椅子、番号が振られているだけでも170脚以上用意されている。幸い、早朝の到着だったので、前に他の便がまだ到着していなかったのか、一番前の椅子から埋まっていった。まもなく次のブースに呼ばれ、アプリのインストール状況をチェック、別のブースに進み陰性証明書を提示。担当する職員も朝一なのかまだ活力に満ちていて、ご機嫌で対応してくれる。

その後、PCR検査。サンプルを提出して待機場所にまで辿り着いたのが7時30分。前にはファストトラックを利用した乗客が20人ほど先に検査を終えて待っていたが、ファストトラックとの差はそれほどあったとは感じなかった。

2時間弱で入国手続き完了

手続きを待つ入国者たち

8時30分ごろPCR検査の結果判明。わずか1時間ほど。前回、1年ほど前に関空に入国した際は、アプリやスカイプの設定に加え、PCR検査まで長蛇の列で、椅子も準備されていなかったため、3,4時間立たされた記憶がよみがえる。それを考えると、このスムーズな手続きは大歓迎。前述のように早朝便というのが奏功しているのだろう。

実際に、PCR検査を終えて、入国審査に進むために、先ほどとは逆の方向に進んでいくと、次便のベトナムからの乗客が到着し、200脚近く準備された待機するための椅子がほとんど埋まっていた。さらに、この後、刻々と別のフライトが到着することを考慮すれば、やはりファストトラックが威力を発揮するのかもしれない。

入国審査、荷物の受け取り、税関チェックを終えて到着ロビーにたどり着いたのは8時40分。飛行機到着から1時間50分ほどですべての手続きが完了。かなり優秀。これでバスで羽田空港まで移動しても十分に時間がありそうだ。と思っていたら予期せぬトラブルが待ち受けていた。

スーツケース破損

破損してしまったスーツケース

スーツケースを3つ持って帰ってきたので、このうち2つを宅配便で配送すべく窓口で手続きをしていると、担当の職員から「スーツケースが破損しているのは了承済でよろしいでしょうか?」と尋ねられ、よく見ると、確かに荷造りをした際にはなかった亀裂が入っている。しかも30センチほどに渡る結構な溝だ。

家に帰ってからクレームの手続きをすると面倒なので、一旦空港のインフォメーションセンターに出向き、事情を説明し、ANAの職員を呼んでもらう。

到着ロビーに係員が現れ、荷物をチェックして書類に記入を進めていく。修理か新品のスーツケースへの交換が選択肢としてあるようだが、ちらっと見えた新品のスーツケースのカタログには、あまりピンとくるものがなかったので修理を依頼。

必要事項を書類に書き上げてもらい手続き終了。担当した頂いたANAの職員は、何度も思いれのある大切なスーツケースを申し訳ありませんとおっしゃってくれたが、少なくとも破損は仕方ないにせよ、スーツケースへの思いれを理解してくれただけでも嬉しくなった。

再び、宅配の窓口に戻り荷物の手続きを済ませ、高速バスのチケット売り場へ。9時30。残念ながら次の羽田行きのバスは10時30分発ということで、スタバで一服。出発前までは、乗り継ぎに間に合うか不安もあったが、スタバでお茶するくらいの余裕が持てるとは。

バスは定刻通り出発し、渋滞に巻き込まれることもなく11時50分に羽田着。残るスーツケース1個を預け入れ荷物にして手続き完了。ここまでトータル約5時間の工程。うち1時間は時間潰しのコーヒータイムだったことを考慮すれば、実質4時間。スーツケースの破損がなければさらに30分ほど短縮できたかもしれない。

バスの時刻との兼ね合いもあるので単純な引き算とはいかないが、2022年3月末時点で入国した際は、入国者数が制限されており、早朝便であれば、これくらいスムーズに国際線の成田着から国内線の羽田発に乗り換えができることが実証された。

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