消化器内科を受診は無意味?

病気

緊急外来で十二指腸潰瘍と診断され、その際に消化器内科の専門医を受診して、今後の治療方針などを決めるように指示された。同僚に消化器内科の紹介を依頼するもあてがなく、ネットリサーチでアポイントを確保。時々まだ腹部が痛み、食事も満足に摂取できないので、専門医の診察に期待をかけていたが…。

コロナ禍の悪影響、医師の説明が聞き取れない

ワッツアップでアポイントが取れた消化器クリニックは総合病院の建物内に、一部屋間借りして患者の診察を受け入れているような場所だった。事前に指示されたように、緊急外来で受け取った15ページほどの診断書を携え、さらに十二指腸潰瘍の症状や治療方法等をネットでリサーチし、スペイン語の医療専門用語の予習も済ませておいた。

手渡した診断書に目を通すなり、ぶつぶつと話し出す医師。コロナ禍でマスクを着用していると、人によっては声のトーンで非常に聞きづらいことがある。さらにそれが外国語となると余計に。コロンビアに来てから、このお医者さんの話していることが一番聞き取れなかった。事前の予習の甲斐むなしく、時折発せられる、十二指腸潰瘍であろうという単語くらいしか言っていることが理解できない。この調子なら準備してきた質問を投げかけても、きっと返答も聞き取れない。

そんなことが頭を駆け巡っていると、“ケイ”を知らないのか。ほらほらと医師の会話が一人旅のごとく弾んでいく。記録的に聞き取れない。かといって医療従事者でもある医師にマスク取って話してもらえますか?とも頼めるわけはなく。

どこかで会話の糸口がうまくつかめて内容が理解できればと願っていると、どうやらテニスの錦織圭選手のことを話しているようだ。十二指腸潰瘍のことで脳が占拠されていたため、他の話題に気が回らなかった。テニスは趣味でしていた時期もあったので、少しばかり会話が成立した。

体重10キロ減

緊急外来で胃カメラ検査を済ませていたので、特に消化器内科での検査は不要だが、身長・体重、心拍数だけチェックされ、体重の減り具合にショック。いくら腹部の痛みから食事が満足に取れなかったとはいえ、1カ月ほどで10キロも体重が落ちている。日本と違って、体重計が家にないので、なかなか測る機会がなかったが、ここまで体重が減っているとは。

一応、身長は180センチあるが、60キロを切ると、痩せすぎ。医師は食べれないから仕方ないけど、徐々に体重が戻るように栄養管理をしていけばよいと話してくれたが、直後に食べてはいけない食べ物リストを書き上げていく。1カ月間、乳製品禁止、3カ月間、小麦粉、アルコール摂取不可、塩分、糖分は控え目。パンやパスタが食べれないということか。大好きなチョコレートも我慢かと尋ねてみると、ダークチョコレートなら問題ないとお墨付きを頂けたのが唯一の救い。

薬のダマが飲みづらい

ダマがなんとも憎い粉末タイプの飲み薬

会話の聞きづらさから診察に来た意味がそれほどあったとは思えないが、薬の処方箋を出してくれたので、これを手にしただけでもよしとしよう。1カ月間服用しなければならない薬は錠剤タイプ。海外の薬はパッケージがどうしてこんなにでかいのか。梱包も容器も小さくしたら、輸送コストも削減できると思うのだが…。3カ月服用する薬は粉末タイプ。

こちらは、サイズは大きくはないが、飲み心地がとにかく悪い。診察を受けるまで、胃が痛んだ際は「太田胃散」にお世話になっていたが、この薬の服用したときの喉から胃にスムーズに溶けて流れるシュプールのような感覚とは程遠く、コロンビアの粉末は口含み、水を飲んだ時点で、粉がダマになる。料理ならボウルで菜箸や泡立て器で玉を崩せるが、口腔内ではそうもいかず。このダマ感がなんとも惜しい。というよう太田胃散が素晴らしいのかもしれない。

ともあれ無事に消化器内科の診察も終えたので、症状が回復していくことを祈るしかない。

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