世界遺産の屋久島を目指して、鹿児島に前泊入り。怪しい雲行きに、運行が心配される中、樹齢数千年の木々が宿る島まで、鹿児島からフェリーで向かう話。
乗船場所は事前に要チェック
屋久島までは折田汽船が運航するフェリー屋久島2に乗船。午前8時30分鹿児島発、12時30分屋久島(宮之浦)着のスケジュール。
前日は鹿児島港まで歩いて行ける距離のゲストハウスに滞在し翌日の出発に備える。
グーグルマップでフェリーの乗船場所をチェックするも、大まかな位置しか読み取ることができなず、朝から迷ってフェリーを逃すわけにはいかないと、前夜に乗り場をチェック。
それらしきターミナルの建物があったが、それは高速船の乗り場で、フェリー屋久島2の乗り場は港の奥まったところにあったので、事前にチェックしておいて正解だった。
条件付き運行の運命は?
朝が苦手なのは変わらないが、旅中は自然と目が覚めるのが不思議なものだ。この日も予定通り7時に起床して、準備を済ませたらゲストハウスを後に。
昨夜、乗船場所を事前にチェックしていたので、迷うことなくチケット売り場に到着。
建物に入ると既にチケットカウンターには列が。春休み前ということで、それほど行列というわけではない。
順番が回って来ると、本日は条件付き運行の為、気象に状況次第では鹿児島に引き返すこともあるということだった。確かに空は晴れ渡ってない上、少し風が吹いているが、天気ばかりはどうしようもない。無事に到着することを祈るのみ。
チケットは片道大人6,000円、往復の場合は割引も適応されるが、ゴールデンウイーク、お盆、年末年始の繁忙期は往復割引はない。支払いはクレジットで可能。
チケット売り場のターミナル内には売店がないので、港に向かう途中で飲み物やスナックを購入するか、船内の売店を利用することになる。チケットを手にしたらいよいよ乗船。
予想外の船酔いに苦戦
船内に乗り込み、荷物を下ろすべく船室に。まだ乗船客の姿もまばらなので、広々としている。荷物を置いたら、少し船内を散策。
船の中を一通り見学し終わるころには、定刻通りフェリーが出発。
それほど早起きというわけではなかったが、船室で横になると眠気に襲われそのまま眠りに落ちてしまう。フェリーが出港してから、時間限定で食堂でうどんが食べられるのが名物なのだが、食べに行く気力も湧かず、そもそもあまりお腹が減っていないので断念。
眠っている間は、船の揺れは気にならなかったが、揺れのせいなのか、あるいはもう十分に睡眠を補充できたせいなのか、目が覚める頃には、巨大なブランコに揺られるような船の動きに、酔いが生じる。
しばらく、様子を見てみるが、条件付き運行のせいなのか、海が結構荒れているような気がする。そのため、デッキに出られる扉は出入りを制限するために閉ざされていた。
さすがに同じ場所にとどまっていては酔いがどんどん悪化していきそうだったので、上層階に移動。ラウンジのようなスペースがあり、大きな窓から外が十分に見渡せ、遠くの水平線を眺めながら酔いを醒ませる。幾分、上の階の方が揺れが穏やかな気がする。
条件付き運行での出航だったが、無事に屋久島に到着。宮之浦港周辺は厚い雲に覆われ、雨粒が海面に落ち、輪が広がっていく。港に付くや山との距離の近さに早速引き込まれそう。
あいにくの天気だが、本日の予定は、鹿児島からの移動がメインなので、無事に屋久島に到着できて一件落着。