アパートの内見の約束までスムーズに取りつけることができたものの、前日になっても特にオーナーからは連絡なし。当日でも、今滞在しているAirbnbからお目当てのアパートは歩いて1分もかからない距離の上、ホームオフィス勤務のため柔軟に対応できるので問題はない。
しかし、昼を過ぎても何の連絡もなかったので、メッセージを送ってみると今日は約束を果たせないということだった。どうやら、このアパートのオーナー、現在は首都ボゴタに在住のため、アパートを見せるにはわざわざ飛行機に乗って、アパートのある地方都市までやって来る必要があるのだ。そんな事情があったとは知る由もなし。結局、来週は大丈夫と思うという新たな約束も反故にされ、しばし音信不通。
1週間ほどの時間をおいてメッセージを送ると、色々立て込んでいて予定が立てられないという事情のようだ。セキュリティ、眺望、間取り、家賃、ロケーションの条件を全て満たす物件のため、何としても契約までにこぎつけたいが、今はきっとその巡り合わせの時ではないのだろう。
■別の物件に目移りしてみると…
待っている期間も有効に活用しようと、目ぼしを付けているアパートの上層階にも入居者募集の案内が出ていたので早速電話してみるが、同じマンションなので間取りも同じはずなのに、上層階のせいからか、あるいは不動産屋が管理する物件のせいなのか、家賃が3割も高い。おまけに、いま契約の手続きに入っているから入居できる可能性は低いとのことだった。
この不動産屋は別の家具付きの物件を取り扱っており、立地も近くということで、明後日の13時に内見を手配してくれた。仕事が早い!と感心したが、当日になって16時にリスケして欲しいと連絡が入ったが、あいにく仕事の会議の日程と重なってしまったので、後日に仕切りなおすことにした。
後日、指定されたアパートの前に定刻通り到着したが、不動産屋さんらしき人の姿はなく、5分だけ待ってみる。待っている時間が永遠のように感じてしまうのは、もう何年も南米にいるのにラテン人になりきれていない証拠かもしれない。不動産屋さんに電話したら、前回とは違う担当者が応対し、どこにいるの?と尋ねられた。約束通り、指定されたアパートいたのに拍子抜け。
不動産屋さんは別の物件で待っていたようで、今からそちらに向かうとのことだが、オーナーに鍵を借りないといけないらしく、そうなるとどれだけ待たされるのか見通せない。アパートの周りには時間をつぶせるようなカフェも見当たらず、待ちぼうけになるのは時間の無駄のため、本日の内見のキャンセルを申し出た。
すると、先方は申し訳なさそうに、明日、そのアパートとさらにもう1軒、別の物件が近くにあるので、2件まとめて紹介しますと提案してくれ、時間が決まったらまた連絡するとのことだったが、結局その後、音沙汰無し。
■コロンビアでの家探しには忍耐あるのみ!
同じように家探しをしている友人も、目星を付けている物件のオーナーとのコミュニケーションに苦労していると教えたくれた。何でも、その物件の場合、オーナーが米国在住のため、コロンビアには代理人しかいないとのことで、3か月以上も試行錯誤しているが何も進展がないとのこと。コロンビアでの家探しには忍耐が求められそう。
コロンビアでの家探しがこれほどまでに難航するとは予想していなかった。電話での応対は丁寧だし、一見うまく事が運びそうな印象を抱かせてくれるのだが、肝心要のところでの詰めが甘いというか、詰めないせいで物事が先に進まない。1カ月だけと思っていたAirbnbでの滞在は3か月目に突入することになってしまったが、これは気長に構えて家探しをするほかなさそうだ。(つづく)