ニュージーランド南島ドライブ旅もいよいよ終盤を迎え、当初の思惑ではネルソンを訪れ、その後に北東部のワインランド地帯を巡るはずだったが、残された時間からネルソンはスキップして、プナカイキからワインランド地帯の１つブレナムに向かうことに。ブドウ畑の風景を目指したドライブ旅の話。
雨の中のドライブスタート
プナカイキからブレナムまでは約300キロ、４時間ほどのドライブ旅。クイーンズタウンからプナカイキの11時間に及ぶ運転を経験した今、4時間の運転は何とも思わなくなった。
ブレナムに到着する前に１カ所ワイナリーに立ち寄れればいいが、時間には余裕はあるので、まずは出発前に前日パンケーキを食べたカフェでモカを一杯。
本日の天気は、まさに嵐。海から文字通り吹き付ける風に雨。差した傘は吹き飛ばされそうになるくらいの荒れた天気。
前日、晴れ間の中ハイキングができたことはなんと幸運だったことか。
朝のドリンクを飲み終えて運転スタート。川沿いの道を雨の中進んで行く。交通量はほとんどないので、天気を考慮して少しスピードを落として運転。
霧のせいか、時間の感覚が失われる。まだまだ午前中なのに、１日が始まったばかりという感じがしない。
高速道路を並走するように線路が姿を現す。ニュージーランドに列車が存在するのか。それとも廃線？運転している途中で、列車に遭遇するかもしれないという期待が湧いてきた。
川沿いの道なりを抜けると、山々が出迎え、深い森の中に突き進んでいく。ワイナリーが存在する気配は全くしないが、どのような風景が待ち受けているだろうか。
ドライブ旅の休憩にはジャンクフード
ドライブ旅の楽しみは移り行く景色と食事。とはいっても、ランチタイムの丁度いい時間帯にレストランのある地域を通過できる保証はない。
この日は12時前後にプナカイキとブレナムの中間くらいの地点にあるセント・アーナウド（St Arnaud）に。この先に食事を取れる場所にいつ辿りつけるか分からないので、食べれる機会があるときは、それを逃すわけにはいなかい。
運転中はいつもにまして甘いものを食べたくなるが、それ以外にも普段はあまり食べないちょっとジャンキーな物にも魅かれる。この日は無性にチップスが食べたくなったので、スモールサイズ６NZドル（＝約540円）を注文。
少し罪悪感に苛まれながらもホクホクなポテトを味わう。
チップスが油っぽいのでメインにバーガーは敬遠し、さらに雨模様の天気で少し肌寒かったので体を温めるべく今日のスープ12.5NZドル（＝約1,130円）
小さなカフェなので、感動的な味わいではないが、暖を取り、お腹を満たすには十分。
回復した天候に待ち受けていたワイナリーの景色
食事休憩後もしばらくは山間の景色が続いていたが、しばらくすると、視界が開けて、高速道路の脇にブドウ畑が広がる。
地域が変わったせいなのか、雨模様の天気も少し回復して、ニュージーランド南島のワインランドに出迎えられる。
ブレナムで予約したAirbnbに到着するまでに、途中でどこかのワイナリーに立ち寄ろうかと考えていたが、雨が上がったとはいえ、それほど良い天気でもなく、ワイナリーは午後３、４時に閉まってしまうところが多く、この日は断念。
そのままブレナムの町の中心地までラストスパート。ほとんど車が走っていなかった高速道路とは違い、少し増えた交通量がブレナムの町に入ったことに気づかせてくれた。
まさかの物損事故
途中まで雨模様だったので少しスピードを抑えて運転したので、予定より到着時刻は遅れたが、無事に民泊に到着。
キッチンを使用してもよいとのことだったので、食材を調達すべくスーパーへ。
スーパーを後にすることには、日が落ち、辺りは暗闇に包まれ始める。再び民泊の駐車場まで戻ってきた際、何を思ったが、前向き駐車より、出発しやすいように後ろ向きの方がいいだろうと何気なく思ったのが仇に。
駐車場にライトがなく、薄暗かったが、それは言い訳。もう少しもう少しと車をバックさせていると、“ゴツン”という鈍い音。まさか。
どうやら駐車場にある縁石に衝突したようだ。ここまで無事故だったのに、思わぬところで物損事故を起こすことになるとは。
翌朝、明るくなってから車の状態を確認すると、後部のパーツが外れそうになっている。なんてことだ。
幸い、民泊の宿のオーナーは縁石については、特に損害はないので気にしなくてよいと言ってくれたのがの救い。
自損事故も補償するプランに加入しているのでおそらく問題ないだろうが、修理代が高くつかないことを祈るのみ。レンタカー会社に報告するタスクが増えてしまったドライブ旅の結末。保険請求の手続きについてはニュージーランドドライブ旅の番外編にて。
