家賃が払えない！

引っ越しも無事に済み、新居での生活がスタート。肝心の家賃については、最初の支払いは鍵の受け渡しを実施した７月３０日付けと契約上定められていたが、コロンビアで開設した銀行口座のオンラインバンキングでの送金をしたことがなかったので、8月に入ってからの支払いで家主に了解を得た。この時は、家賃の振り込みに振り回されることは想像もしていなかった。

オンラインバンキングに苦戦
送金の受付不可
原因は一体なに？

オンラインバンキングに苦戦

コロンビアで開設した銀行口座のオンラインバンキングで送金手続きを試みる。送金の項目をクリックして、先に進んでいくが勝手が読めない。どうやら、まずは送金先を登録しなければならないようだ。

ミスがないよう、口座番号、名前のスペル、ID番号を入念にチェックしながら入力を進めていくと、最後の項目が携帯電話に送付された承認コードを入力となっていた。

送金先を登録するだけのために、携帯電話での認証が求められるのかと驚きつつも、ショートメッセージで送られてきたメッセージで認証番号を確認。登録画面に入力すると、認証番号は10分間のみ有効ということで、既に時間切れになっていた。入力ミスがないように、慎重にチェックしていたら、10分以上経過してしまっていた。

仕切り直して、2回目は10分の時間制限を意識しながら入力を進めていく。新たに送られてきた認証コードを入力して、無事に登録完了。送金先の登録に、これほどのセキュリティー対策を施すとなると、送金の段階ではさらの厳しいセキュリティー対策が待ち受けているのかと身構える。

送金先は既に登録済のため、プルダウンで選択し、金額を入力。１USD＝約3,880ペソのため、約3万5,000円ほどの家賃を払うにも、コロンビアペソ換算では128万ペソと、桁数が多くなるので、数字の入力には慎重になる。時間も気にかけながら、何度かゼロの数をチェックして、送金ボタンをクリック。

どんなセキュリティー認証が待ち構えているかと思いや、送金は無事に受け付けられましたとのメッセージ。送金先の登録には携帯を使って番号認証を求められてが、最後の送金の段階では特に何もなく、すんなりと手続きが完了した。

送金の受付不可

家賃の支払いは毎月5日まで。それを過ぎると罰金として10％の追加料金の支払い義務が賃貸契約書に定められている。以前、ブラジルで住んでいたアパートの契約でも同様の条項があり、2度ほど支払いが遅れた際には、家主から当然のごとく追加料金を請求された苦い思い出がある。

支払いが無事に済み、念の為、家主にもメッセージを送り、着金していない場合は連絡を依頼しておいた。

数日後、手持ちの現金が少なくなったため、ＡＴＭで現金を引き下ろすと、家賃を払ったはずなのに、思いのほか残高が残っている。

家に帰り、オンラインバンキングをチェックすると、口座番号とＩＤが不一致のため送金不可とのメッセージ。入金手続きをしてからすでに1週間以上も経過していたが、気づかなかった。おまけに、支払いが着金していないはずの家主からの連絡もない。

再び、契約書に記載された家主の口座情報をチェックすると、名前が1つ抜けていたことに気が付いた。ケアレスミスだった。再び、送金手続き実施。家主には事情を説明して、追加料金の交渉をしなければならないだろう。

翌日、念の為オンラインバンキングをチェックすると、再び送金実施不可のメッセージ。前回同様、口座番号とIDの不一致。契約書を再度確認したが、今度は入力した送金先の情報に間違いなかった。家主に、メッセージを送るが返答どころか既読にすらならない。電話も掛けるが応答なし。

埒が明かないので別の部屋の住人に相談。彼の契約書に記載されている口座情報をチェックしてもらうと、そもそも銀行も、口座名義人も全く異なっていた。ますます混乱。罰金のことが頭から離れず焦りを感じていたが、この住人は、家主からの連絡を待つ以外の手段はないから、僕からもメッセージを送って、問題を処理してくれるよう頼んでみると、その場で家主にメッセージを送ってくれた。

数日しても家主からの返信はなく、電話をかけても応答なし。中庭で相談に乗ってくれた住人とすれ違った際に、事態の進展がない懸念を伝えると、連絡つかないと仕方ないよねと。罰金を気にして焦っている自分が小さくみえた。連絡が来るまではどうしようもないので、どんと構えよう。

罰金といっても、ブラジルの時の家賃とは桁が違うので、それほど高額になるわけではない。ビビる必要はない。