コロンビアにおいてクレジットカードで支払いを済ませようとすると、店によってはカードを差し込んだ時点で次のような画面が表示される。
ここで円払いかコロンビアペソ払いかの選択を求められる。100円=約3330ペソの為替レート(2021年6月)のため、ペソの表示はゼロが多くなり、支払いに一瞬ビビッてしまいそうになる。どちらの通貨で支払うとお得なのか。カード会社からの情報と実際の支払いをチェックしてみる。
■日本円の選択は割高となる可能性をカード会社が指摘
三井住友カードは次のように説明をしている
1.日本円を選択する場合
支払いをした時点で日本円での金額が確定するものの、店舗が決定した為替レートが適用される。カード会社が日本円に換算するより割高になる可能性あり。
2.現地通貨を選択する場合
決済センターにデータが到着した時点で、国際提携組織が指定する為替レートに、カード会社が海外事務手数料を加えた上で日本円に換算する。
従って、現地通貨を選択して支払いのデータが決済センターに到着して日本円に換算されるまでに、為替レートが円安に大きく振れない限りは、現地通貨払いを選択した方がお得になりそうだ。では、実際のところどうなのか。
■ペソ払いがお得
3回分の買い物で検証してみよう。すべてコロンビアペソ払いを選択。
後日、クレジットカード会社のオンライン明細で請求金額を確認してみると、次のような請求になった。
結果的にはペソ払いの選択がお得という結果になった。
① 11万5,040ペソ クレジットカード会社の請求は3,366円。決済時に日本円を選択していたら3,421円。差額55円。
② 7万9,011ペソ クレジットカード会社の請求は2,304円。決済時に日本円を選択していたら2,369円。差額65円。
③ 4万4,550ペソ クレジットカード会社の請求は1,336円。決済時に日本円を選択していたら1,377円。差額41円。
この3つのケースでは、クレジットカードの決済センターにデータが到着した時点の為替レートが、買い物をした際のレートから大きく円安に振れていなかった。数日の間に急激な円安が進行すると、買い物時に日本円を選択しておいた方がお得ということになるだろう。支払い金額に対する差は数パーセントであるが、海外生活が長引いていくと、塵も積もれば山となる。通貨の選択には賢明な判断が必要だ。