コーヒー大国コロンビア。1杯目のデビューとなったコーヒーは、以前のブログで紹介したように思わぬ薄さにしてやられたけれど、自分でコーヒーを入れる楽しみもある。
最高品質のコーヒーは輸出に回るとしても、まだまだおいしいコーヒーがコロンビア国内にも残されているはずだ。
スーパーのコーヒー売り場にはずらりと商品が並び、どれを選んでよいのか迷う。メーカーや生産地などまだ何も知識がない状態なので、ここはジャケ買いならぬ、パッケージにひかれたMATIZ社の製品を手に取る。
色違いで同じパッケージの商品が揃えてあり、そのうちの「Fuerte(強)」と表示されているものを選択。「09」というのがレベルを指すのか、10段階のうちの9番目なのかは不明だが、パッケージにわずかに開けられた穴からもしっかりとした香りが漂う。
表示には以下の説明。
Aroma:Intenso
Acidez:Baja
Sabor:Notas a nuez ahumada
Cuerpo:Cremoso
「Aroma」香り、「Acidez」酸味、「Sabor」味わいとここまでは難なく理解できたが、最後の「Cuerpo」とは?一番よく使われるのは「体」という意味だが、コーヒーの世界でいう「Cuerpo」が何を指すのか不明だったが、「Cremoso」=クリーミーとある。
家に戻ってこの「Cuerpo」がコーヒー界では何を意味するのかを調べてみると、コーヒーの質感で、口当たりの意味合いのようだ。クリーミーな口当たりとなれば意味も通じる。
今回はパッケージ買いした「MATIZ」社の製品だが、YouTubeを視聴している時に同社の広告が流れてきたので、コロンビアでは名の知れた会社のだろう。
■コロンビアで初めて自分で入れたコーヒーの味は?
アパートにあるコーヒーマシーンで早速1杯入れてみよう。袋を開けた瞬間、まさに顔面がコーヒーの香りに包まれる。これはかなり期待できそうだ。水100mlに対してコーヒー7gが目安。コーヒーマシーンの中の沸騰した水がボコボコと音を立てると、コーヒーが完成。広い台所にも十分漂うのではないかと思うくらいの香りが立ち込める。
記念すべき自宅での1杯目は、あっぱれ。さすがレベル?09だけあって、力強い濃厚な味わい。口当たりもドロッとしているわけでもなく、あっさりともしてなく。これがクリーミーな感覚なのだろうか。喉を通った後も、口の中にしっかりとした余韻が残る。朝の眠気覚ましにはピッタリなコーヒーになりそうだ。
コロナの状況が落ち着き、ワクチン接種が完了したら、コロンビア各地のコーヒー産地を訪れてみたいものだ。それまではしばし、市販の製品を通して、コロンビアのコーヒーに慣れ親しんでいこう。